2012年4月23日月曜日

夢見る父ちゃん






昨日見たテレビは素敵でした。
僕が見た一つ目の家族は、11人の子供を持つアメリカ人の牧師の父ちゃんの家。
彼は、元軍人。その時に日本を訪れて、この国が大好きになったそうです。

そして戦争よりも、平和な仕事に就きたくて、牧師になった。そして念願の日本にやって来た。
牧師の父ちゃんは、何でも出来るスーパーマン
子供たちの食材の調達も、車のブレーキの交換も、家の子供部屋や駐車場まで自分で作ってしまう。

教会のお仕事が終わった後は、バンドマンに早変わり。家庭外でも人気は上々です。
子供達のお母さんは日本人。家庭内の会話は、何語か聞いてみると、父ちゃんは英語で母ちゃんは日本語で子供達と話す。みんな生まれついてのバイリンガルなんです。


もう一人の父ちゃんは、イラン人で飲食店を経営する父ちゃん。
いつも笑顔を絶やさずに、阿波踊りの連にも欠かせない街の人気者だ。
何やら出てきた店の看板メニューは、巨大なオムライス

こちらがなんと399円。

赤字覚悟だけれど、彼の生まれた国イランでは、こうしておもてなしをすることが何よりの喜びなんだとか。
おかげで、父ちゃんも母ちゃんも共に昼間アルバイトをしている。店のすぐ前にある生コンを扱う店で、肉体労働。母ちゃんは、公文で採点などの仕事をしているのだ。

彼らには娘が二人。18歳になる長女には、毎日、アルバイトから帰ってきたとき、お風呂で背中を流してもらう。15歳の次女は、受験勉強中で、何とかお目当ての都立高校に入学して欲しいと、父ちゃんも母ちゃんも切に願っているのだ。次女は、見事合格。私立高校ならば、父ちゃんがもう一つアルバイトを増やすと言っていたから、最高の親孝行になったよね。

なんだか、昔、良く見た風景。

日本に憧れる外国人は、今もどんどん増えている。
もしかしたら、日本の心を持った青い目の人たちが、いまにもっと街に現れるのかも知れない。

夢千代




2012年4月20日金曜日

大正浪漫に花咲きて



 大正七年―と言えば、ちょうど私の祖父母が生まれた頃のお話し。

 時…浪漫のかおり満ち満ち…
 人々の心 いまだ情けを知る…

 これは、私の『蔵書』のひとつ、はいからさんが通るの冒頭導入部の言葉です。




「人々の心 いまだ情けを知る」



 この漫画が発表されたのが、今からすでに、40年近い前のこですが、そうすると、それは当時からすでに失われつつあった、ということでしょうか…


 物語では、作者の大和和紀さんの美しい画によって、和洋折衷の文化が、そこかしこに紹介されている。そして、その中に生きる人々は、冒頭の言葉を決して裏切らない、人の情けの物語がコミカルに描かれていくのです。


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 さて、現代人における人情の篤い人を探すには、どうすれば良いか?

 柔らかで優しいまなざしであることはもちろんのこと、顔のパーツを見て判断するならば、耳たぶの大きな人を探すがよろしい。

 人相には、「知」「情」「意」という見方があって、大別して3パターンのタイプに人は分別されるのです。
 耳の形に注目するならば、情の深き人は耳たぶにその形を現します。

 人が信じられなくなった時、また、優しさにつつまれたい時には、このあたたかな心を持つ人のそばにいられたら、とても幸せなことですね。


夢千代








2012年4月19日木曜日

汚れ無き魂を持つ人


いつも親身にしてくださる霊能者の先生。楽しみにしていた今日、お会いすることが出来ました。


私が初めて先生にお会いした時、いっぺんで素晴らしいと思ったのは、すっと通った背筋と、精錬とされた生活、そしてご家族の姿でした。

先生は、私よりもずっと年上の女性の先生ですが、彼女も一人の人間です。


痛みも、苦しみも、ちゃんと感じるし、悲しみも孤独も切なさも、しっかりと越えて来られました。

そして、人様にアドバイスする時は、その方の見た目や現在の状況を決して重視なさいません。
あくまで、その方の可能性を見出し、勇気を与え、目の前にあるひとつの心と言向けて対峙されるのです。


私がお見受けする限り、先生はその方の立場というものを大変重視なさいます。

男性であるということ、女性であるということ、妻であるということ、夫であるということ。両親から生まれた一人の子であるということ、子供を持った親であるということ。年齢や精神の発達にふさわしい話題性の提供。また、先生御自身の、女性という立場、母であるということの立場、妻であるということの立場、それを逸脱することがありません。

いつも御自身の立場を守られて、傲慢にならず、決して卑下せず、ご自身の神様から与えられたお役目を、黙々と果たされています。

そんな先生から、私の前世を観ていただいたあと、私自身のお役目についてご示唆いただきました。

「あなたが神様からいただいた能力を無駄にしてはいけませんよ。あなたの助けを待っている人たちが、たくさんいらっしゃる」

いえ…、先生。私はまだ、心無い人たちから受けた傷が完全に乾ききってはいません。生きていることの意味さえも、無為にしてしまうような、我良しのみの人たちに向ける言葉を私は持たないのです。

そんな先生も、いえ、世の中のすべてのカウンセラー達は、少数の身勝手で礼節をわきまえない人種に、ふたつの意味で傷ついてこられましたね。それなのに、いつも少女のような笑顔で私達を迎えてくださるその変わらぬ姿勢に、私は毎回頭が下がるのです。


夢千代

2012年4月17日火曜日

横須賀でいちばんの井戸

私の祖父は、今年98歳になりました。
近所でいちばんの長老になってしまいました。
どこか普通の老人とは違います。背中だけはまるくはなったものの、僕が子供の頃とあまり変わっていません。


おじいちゃんは、こう言います。

「どうして、自分はこんなに長生きなんだろう。
あの町にも、この町にもあちこちに友達がいたけれど、みんな死んでしまった。
俺は、特に節制もしなかったし、ずいぶんと不養生なこともした。
でも、どうして生きているんだろう。
これは…運だな。運としか言いようがねぇよ」と。

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今朝、そのおじいちゃんから、このお家にある井戸の話を聴きました。

『昔、横須賀はみんな海だったんだ。
安浦の下は、海水浴場で、波が坂のすぐ下にまで来ていた。

俺が生まれる前はな、この平坂の下もみんな海で、切り立った崖の下に、それがあったんだ』


『横須賀も小さな村だった。横須賀村と豊島村が一緒になって、それで町になった。
この平坂はね、その横須賀村と豊島村をつなぐかなめだったんだよ。』

『あの頃は、人口がまだ7万しかいなかった。今は、40万、か?ずいぶんと人が多くなったなぁ。』

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『この平坂も、大分削ったからこれでもまだ緩やかになったけれど、以前は手押し車をひいひい言いながら登っていた難所だったんだ。

やっと上りきった所にね、ちょうどうちの井戸があって、「水をいっぱいください」って、「どうぞどうぞ」ってずいぶんとたくさんの人がこのうちの井戸の水を飲んだんだよ。』

『うちの井戸は深いよ~。ずーっと、下まで続いている。』

『あれは、戦後だったかなぁ。井戸を一度掃除するっていうんで、大がかりに消防車が来て、ずっと管を入れて、井戸の下のほうまでおろしたんだけど、もっとずっと下のほうまで伸びていて、結局見えなかった。そうしてるあいだじゅう、井戸の途中から、水がどんどん浸みだしてなぁ、青くて本当に透き通った良い水だったんだ。』

『ある人はな、これは横須賀でいちばんの井戸ですよ、って。いちばんだかどうだかはわからないけど、良い水には違いないな。
この家を建てる時にはな、井戸の権利を買って、それから、土地を買ったんだ。今も、あの時と変わらずに井戸から水が出ているけれど、今だってきっと飲めるんだと思うよ』

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横須賀には結構井戸のあるおうちがあるんですけれど、井戸の価値を知らずに、埋めてしまう方も少なくないんですね。

でも、井戸というのは、生活にいちばん必要な水を提供してくれた、命をつなぐとてもありがたい存在
そうやって、命を、生活を授かったことをすっかり忘れ、「いらないから」「邪魔だから」と言って何も考えずに井戸を埋めてしまう方がいることは、とても残念なことですよね。


夢千代

画像:街画ガイド

2012年4月16日月曜日

やって来た紫陽花の花



いつもみなさんがやってくる入り口の、階段のところ。ガラス越しに、何か白いものが見えました。
以前、この場所によく猫が来ていましたから、今回もそれかと思いましたが、何かもっと背が高くて、白くて丸いものです…。

??

戸を開けてみると、そこには白い袋のかかった鉢植えがひとつ。

何かと思って開けてみると…、きれいなアジサイの花がありました。

紫陽花(あじさい)は、紫微垣のシンボルです。

実は先日、巡礼の旅に出掛けていた私は、ちょうどこの場所にあった植物を枯らしてしまい、今日にでも買い求めなければ、と思っていたところだったのです。

(え?誰が置いたの?)


袋を開けると、そこに書かれていたのは笑顔のメッセージカードでした。
僕はびっくりしてしまって、急いでその送り主の方へ電話致しました。


「KAUさんでしょ?なんで?」(こんな掛けかたをしたの初めてです…)

明るく笑いながら彼女が言うには、明日(15日)の第二期紫微垣のお祝いとのこと。
それと、「綺麗だからなんとなく買って、差し上げたかった」とおっしゃっていただいて。


第二期紫微垣の第1回には、かつてKAUさんからご紹介いただいたお客様で、塾生第一号となった男性がいらしていましたが、その方いわく、

「彼女がこの花を買い求めたこちらのお店、実は私の同期生で友人なんです。たぶん彼女はそのことを知らないと思います」


嬉しい偶然が重なりました。

幸福は、突然やってくるものなのです。


紫陽花(あじさい)
(下記の場所で育成された『小町』という品種だそうです)

もともと紫陽花は、日本原産の植物で額紫陽花から派生したのだとか。
語源は、諸説あるなか、集真藍(あづさあい)が有力。
「あづ」集まる。「さ」接頭語。特に意味はない。「藍」そのまま色を表す。

http://www.kamoltd.co.jp/kakegawa/ 加茂花菖蒲園

*半日陰が最適です
*剪定は花の直後に
*ハダニとスリップスに注意

花言葉:移り気、高慢、元気な女性、あなたは美しいが冷たい。

アニメの「花の子ルンルン」では、第18話「移り気な恋心」で紫陽花が登場しました。


夢千代


はじめまして

はじめまして。夢千代と申します。

このブログが、皆さんの心の夢となり、少しでも希望を持てるものとなったらいいなぁと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。


夢千代